土木技術者は、私たちの生活基盤となる道路、堤防、橋梁、港湾などのインフラを整備する職種です。 どのようにして工事を完成させるか「施工計画」を立て、工事現場の「安全・工程・品質・予算」などを管理します。 工程通りに施工するために、安全に配慮し、効率的に進めていくよう現場を管理・監督する プロフェッショナルな仕事です。
PROJECT STORY
平成30年度県債復道1-24-A02号 給分浜道路改良工事(その3)
[工事場所] (主)石巻鮎川線 石巻市大原浜地内
[工期] 平成31年3月28日~令和3年3月26日
[発注者] 宮城県東部土木事務所
[概 要] 場所打函渠工(3.0m×2.4m)L=71m、プレキャストアーチ
カルバート(13.6m×6.5m)L=37.2m、仮設工
Q1 土木技術者の仕事内容について教えてください。
担当する工事において、工程管理・安全管理・原価管理・出来形管理・品質管理・測量、写真管理・顧客(発注者)や資材納入業者、下請け協力業者との打合わせ等が大まかな仕事内容です。
Q2 今回のプロジェクトの概要を教えてください。
今回担当した現場は、主要県道石巻鮎川線における給分浜復興道路の築造に際し、準用河川の北ノ川及び主要県道女川牡鹿線との交差箇所における水路及び道路函渠本体の新設工事です。
Q3 このプロジェクトで大変だったことはどんなことですか。
本工事の道路函渠の施工は、プレキャストアーチカルバートと呼ばれるアーチ状のパネルをトンネル状に組立を行う工法でしたが、アーチエレメントと呼ばれるパネルの重量は10tを超え、大きさは弧長で約11mととても大きな製品を現場に搬入し、組立を行わなければなりませんでした。しかし工事区域内のヤードも狭く、ヤード周辺は民地に囲まれており、資材の仮置や組立、資材運搬が円滑に行えるかが懸念されました。
これらの課題を解決する為に行った改善策は、三次元CADを利用して築造する構造物や現場ヤードを3D化した図面を作成し、施工業者、クレーンオペレーター、資材運搬業者と打合わせを行い、資材の配置やクレーンの配置が施工可能な範囲で、安全に行える方法を検討しました。もちろん現場は施工前なので現地の状況を見て、平面図を照らし合わせても頭の中のイメージを統一させるのは難しいが、実際施工する場面での現場状態を3D化した図面を用いて現地打合せを数回重ねて実際の施工に臨みました。
結果として、事故も無く円滑に作業が行えたと思います。
Q4 プロジェクトを通して、学んだこと、感じたことはありますか。
今回担当した現場でも、初めて携わる工法であった事もあり事前の準備がとても大切だと思いました。また、今まで経験したことのある工種であっても現場条件や周辺環境、気象条件等で手順が異なったりする場面が多くあることに気付かされました。
常に初心を忘れず、チャレンジ精神を持ってこれからの現場も携わっていきたいと思います。
INTERVIEW
2019年入社 土木技術員
Q.建設業界を選んだ理由または魅力を教えてください
東日本大震災を経験し、たくさんの建物や道路が壊されたのを目の当たりにしました。しかし、建設業の方々の迅速な復旧、復興作業を見て、将来、自分も震災復興の担い手になりたいと思い建設業界を選びました。
Q.入社を決めた理由は何ですか
自分が携わった工事が何十年も目に見えるものとして残ることが魅力的と感じました。また災害に強い町、災害からたくさんの人々を守る構造物を作りたいと思い、久我建設に入社することを決めました。
Q.現在どのような仕事をしていますか
東松島市の鳴瀬奥松島ICの渋滞対策工事として道路の拡幅作業を行っています。
Q.働いて学んだこと、身についたことを教えてください
現場で作業をしていくうえで一番身についたことは想像力です。
現場で働くうえで工事の完成形を常に想像しながら仕事をしていくことにより正確な判断や迅速な対応ができる能力が身に付きました。
Q.この会社で挑戦したい夢や目標は何ですか
たくさんの方々が快適に利用していただける道路や土木構造物を一つでも多く造ることが一番の目標です。
Q.メッセージ
建設業界は毎日の生活を過ごしてくうえで一番重要な仕事だと思います。多くの人々の生活基盤となるものを一緒に造っていきましょう。
SCHEDULE
1日の流れ